茨城県大会決勝

 11月11日 K’s電機スタジアム@水戸

 茗渓 1宮田 2荒井 3小山 4鈴木(達) 5鶴田 6丸山 7柴原 8小貫 ⑨大越 10赤松 11大芝 12鈴木(啓) 13高澤 14仲澤 15堀越  (〇がキャプテン)

 清真 1伊藤 2金沢 3木之内 4飯嶋 5五月女 6田口 7奈村 8野口 9矢川 10奥谷 11塙 ⑫池田 13平城 14今泉 15春田 (〇がキャプテン )


 
 

 


 伸びやかだ。
 敵の防御を抜けていく4番、5番の背中が生き生きとしている。
 いきなりの先制トライを決めた12も、2本目のトライを仕留めた7も、パスを受け、勢いよく駆け抜けていく。3はボールを持つと迷いなく当たりにいき、9と10はすべてのバックスを自在に走らせながらチャンスがあれば自ら仕掛ける。パスでずらす。
 外でWTBがボールを持てば、もうディフェンスは何も出来ない。
 チームプレーがオーケストラにたとえられることがあるが、この日の茗渓の選手たちの体の動きは、音そのものが空気を震わせて伸びていくのを聞く時の快さを思い出させる。
 気持ちがいい。

 

 茗渓のキックオフで始まった試合は、開始5分で10-0。茗渓FWがモールを長く押し込んでいく場面ではスタンドがどよめく。のまれてしまったかに見える清真にミスが続き、ボールをつないでいる時の茗渓を止めるのは難しい。
 まずFWが突破力がある。力づくで当たるというよりもうまく体をかわして裏に出てしまう(3番はちょっと別だが)。そこからBKに展開すれば、どこからでも攻められる。12は突破してもパスしてもよし、13も15も一旦スペースが与えられれば大きくゲインをきるし、そこからWTBにボールが渡れば花道が作られていることが多い。
 それらのBK陣にディフェンスの意識がいけばSOのところが空くし、ラックサイドに少しでもスペースが出来ると9がすかさずそこを突く。
 防御側としてはポイントを絞ってもなかなか防げるものではない。
 しかし、どちらのチームが蹴ったものにせよキックを絡めた状況になると、茗渓にも綻びが出る。そこから清真は、相手ペナルティを得、数少ないチャンスを何とかPGとトライとに結びつけた。24-10で前半を折り返す。後半の行方に興味をつなぐことが出来る点差である。

 後半、またも開始5分で茗渓が2トライ(1ゴール)で36-10となる。清真が反撃をするなら本当にぎりぎりのタイミング。ここで、茗渓のタッチキックによるラインアウトから清真が攻める。FWのピック&ゴーでこつこつゲインを重ね、茗渓ゴールラインへと迫る。前半、接点のところは茗渓が勝っているかに見えただけに、この清真FWの頑張りは見事である。
 しかし、一気にトライに持ち込むことは出来ず、ゴールラインを挟んでの攻防となる。ラック、もう一度ラック。順目の側には茗渓が防御態勢を完了している。清真の選手の目にそれがどう映るか。
 攻める側のミスが起こりがちな状況だ。
 と思ったその時、おそれと焦りからか清真の選手がボールをこぼすのが見えた。
 茗渓がボールを拾って一気に切り返す。ボールを敵陣深く蹴りこみ、素早くチェイスしターンオーバーを果たした。清真が再び茗渓陣深く攻め入る機会は訪れず、茗渓が更に4トライ(4ゴール)を重ねて試合は終わった。

 64-10の点差は、新人戦の59-7、春の県大会の66-7とほぼ同じである。


 自分たちの時間が流れる間に、つかむべきものをつかみ取らなければ駄目なのだ。負ける側はそれが出来ずに負けるべくして負ける。
 それは、この試合では勝者である茗渓が、この一年選抜や関東大会で繰り返してきたことでもある。


 
 楽しいラグビーを遂行するためには、それだけの裏付けがいる。茗渓が弱い時は、裏付けが弱い。
 今年のチームは「楽しそう」ではなく「楽しい」ラグビーをしてくれるように思えた。しかしいつも、どこか独り相撲をしているかのようなもどかしさもあった。相手の強さに負けるというより、自分たちの弱い部分に負ける。
 強い相手ともしっかり渡り合えるのに、何を焦るのか自分たちのミスで試合の流れを手放す。
 この歯がゆさを、彼らが克服したのかどうか、この決勝ではまだ分からない(残念ながら、この点差では…)が、東日本中学生大会を制した3年生たちが、あの時から見事なキャプテンだった大越主将を中心に、全国の舞台でどこまでやってくれるのかは楽しみだ。
 




<付録>栃木決勝 プチれぽ

 結婚式も無事終わりほっとした土曜日の夜。「寝る前に少しだけ」見てみたところ…。

 開始2分くらい(ここからの時間うろ覚え)でいきなり国栃2が先制トライ。13分くらいの時点で19-0。16分くらい(だったか…)、佐野10がハイタックルでシンビン(…)。20分時点で26-0くらい(だったはず)。
 ここで、疲れていた私は限界を迎え停止ボタンを押したのでした。
 春は100点ゲームだっただけに、やはり差は大きく、佐野の子たちが頑張ってもどうにも止めきれない感じでしたね。佐野がアタックでもう少しボールを持つ時間が増やせればいいんだろうけど…。一度ペナルティから国栃ゴール前まで入ってラインアウトからFWでトライを取ろうとしたものの、完全に防がれて逸機。FWの大きさがかなり違うので、接点きびしい。

 実家のハードディスクに録画したままDVDに焼けずに帰ってきてしまったのでその後のスコアもまだ知らず(笑 高体連のHPで調べろよ)。
 国栃の一強状態はまだ続くか…。

 
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by kefurug | 2012-11-15 15:03 | 花園予選’12

とりあえず、非常に個人的な思いを書き綴ります。


by kefurug