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そしてレビュー

 一箇所にグラウンドがまとまっている熊谷ラグビー場。



 観戦方法の定番は、Aグラウンドのバックスタンドの一番上でAとBを同時に見るというものだろう。今日もそうされている方は(ラグビー部員も)多かった。しかし、これの弱点は寒い季節には吹き付けてくる風をもろに浴びて体力が奪われやすいこと、暖かくなればなったで太陽にまともに照らされ、これはこれで体力を奪われるということ、そして、実は意外とどちらの試合にも集中しにくいことの三点である。どちらのグラウンドにも距離が中途半端になるからだろうか。

 
 せっかくの機会、うまくやり繰りしていろいろな試合を見た方がいいのだろうが、試合全体の流れを一番見たかったりする。だから、選抜の時にもあまり器用にそれぞれのグラウンドを回ったりは出来ない(今年はそんな私にしては相当頑張った選抜だったのだが…)。
 今日も、いろいろ考えたが、最初のCグラウンドの試合以外はAグラウンドのメインスタンドの上の方でBもCも眺めるという無茶な技で乗り切ることに決定。やはり1位チーム同士の対戦をきちんと見ておかないと、いろいろなことが分かりにくいと考えたので。


 したがって、BグラウンドとCグラウンドの試合に関しては雰囲気しか分からない。ただ、雰囲気は結構分かるのが意外な発見だった(笑)。体の向きを変えなくていいのがいいようだ。Bでは得点板にはスコアだけだが、CではT、G、PGと分けて数が表示されていたのも助かった。


 では見た試合のみの、試合結果などを。
 長くなりすぎないように注意しながら…。

Gブロック 東海大相模14-10玉川学園
 トライ数は同じ、ゴールキックの差で勝敗が決した。東海大相模がもっとFWで圧倒するかと思っていたが、接点でかなり玉川も互角に渡り合っていた。玉川の方が体はかなり細い印象。でも、仕込まれている。状況に対応することを重視した指示が飛んでいた。そういう練習の仕方をしているのだろう(ちなみに川合さんはいなかった)。12番の選手がキープレーヤーだなあと思ってみていたらやはりキャプテン。まとまったいいチームだった。
 後から聞いたところによると、両者は春の練習試合を二回行い、二回とも玉川が勝っているとのこと。その辺の油断はあったのだろうか。

 
 東海大相模が何となく元気がないのが気になる。個々の強さが足りなくてフィニッシュのところへ辿り着かない。14番(2トライ)のランは力強いが、彼が決められる状況までのお膳立てがもたもたする。SOは同じでも全体は去年より弱いのかもしれない。


  同じ時間の正智19-14本郷は30秒ぐらいしか見ていない(すみません)。最後も本郷が正智ゴール前まで攻め込んでおり、接戦だった模様。しか書けずに申し訳ありません。


いきなりBブロック 日川17-5国栃
 もどかしい試合。前半は日川がモールで挙げたトライのみ。ディフェンスが堅いというよりアタックが双方つたない。国栃は走るコースでずれたいが、うまくいかず。大外までのパス回しが下手。日川はパスを受けるタイミングもコースも工夫がなく、かといって力で押し切ることも出来ず、停滞。
 後半、国栃が大外にうまく人を余らせたトライで開始早々追いつくも、日川が普通のラインアウト→モールという展開からすぐに取り返す。
 終了間際、国栃必死で攻めるも、ターンオーバーから日川SOが走り切り止めを刺す。
 
 
 国栃はターンオーバーやキックのミスが多すぎる。もう少し強いかと思ったが(勝つと思ったが外れた)。
 日川はよく分からない。このままだと普通に少し強いチーム、ということになるのだろうか。

 
 この試合のBグラウンドは明和県央20ー5佐野。スコアを細かくつけながら見てはいないが、いつ見ても明和県央が佐野陣に攻め入っている場面。弱いだろうと思ってはいたが、ここまで弱いとは。栃木県チーム大丈夫か。
 ついでにCグラウンドは吉田ー進修館だが、進修館が勝つと思い放棄(すみません)。進修館は明日しっかり見てきます。


Bブロック 熊工19-5農二
 熊工がもう少し点の取り方がうまければもっと点差が開いた試合。ディフェンスや接点のところで勝っていても、バックスでトライが取れなかった。FWを生かしての勝利(三本のトライはいずれもペナルティからのラインアウト→モールが起点)。
 
 
 農二はやることなすこと、前半のトライ1本以外ツボにはまらず。そのトライもキックパスのバウンドがラッキーだった(もちろん、運も実力のうちで、しっかり受け手が走っていたからなのだが)ためで、自ら持ち込んだラックがいちいちノットリリースの判定を受けるというのは何かが致命的に問題では。攻撃が機能しない農二というのは持ち味がない気がして寂しい。 


 この試合のBグラウンドは東京43-0公文国際。'05に公文国際が初めて関東に出た時にも見たが、いいチームなのだ。ただ、東京に渡り合えるたくましさはないだろうという予想通り、一方的な展開がちらちらと見えた。経験値と去年の花園予選都大会決勝の悔しさは大きい。
 Cグラウンドは東洋大牛久17-17市川!トライ数で東洋大牛久。気になってちょこちょこ覗くものの、明らかに接戦だということしか分からない。得点板が下の方が見えないので、東洋は負けたかと思ったが、ノーサイドの笛の後、選手たちが笑顔で肩を叩き合っているので「勝ったの?」と思ったらまさか同点とは。見ておけばよかった(でも仕方ない)。


Aブロック 流経柏29-5慶應義塾 
 流経は勝ちどころを知っている。徹底的にFW勝負で結局大勝をもぎとった。特に高校日本代表候補、3と8は強い上に注目の的。
 バックスが不発なので、普段の流経柏である。FW強かったとしかいいようがないが、10番の内へ返すパスは読まれきっていて、そのせいでバックス不発。明日はどうかな。

 
 慶應に関しては、ディフェンスはやや期待外れ、アタックは予想以上(あくまでも個人的に)。いいタックルと甘いタックルのムラがちょっと大きく見えた。力強い流経FWに一時攻撃の部分で差し込まれてしまうと、そこからどんなにいいタックルをしても危機を脱出するのは大変になってしまう。もったいない。
 しかし、アタックはなんだかいい。数少ない機会でも、短くつないで素早く外まで持っていくパス回しは素敵だった。そういう機会を多く作れるゲームプランが遂行出来るチームになれば面白そう。

 
 この試合のBグラウンドは深谷30-5清真。やはりかなり一方的な展開だったのが視界の端に(笑)。意識していると結構見えるもので。
 今年清真のはまった穴は深い。逆に深谷は、結構強いと思う。後は気持ちの問題では。
 Cグラウンドは浦和26-5保善。本当はCグラウンドに行きたかったが、流経柏ー慶應を見ないと駄目だと思い、まめに双眼鏡で木の隙間から眺める。割とぽんぽんとトライを取り、陣地も大きく浦和が支配したが、26-0になってから膠着、最後に保善にトライを許していたのが弱さなのだろうか。バックスで点を取れたのかどうかが分からない。どうだったのかなあ。
 東京5位(5位が2チーム)と埼玉4位は結構力の差があるものか、と教えてもらった一戦。


Aブロック 久我山19-13茗渓学園
 またも僅差で茗渓涙を呑む。久我山は洗練度は高くないけれど、接点や一人一人の強さはしっかりしている(っていつも同じこと書くしかないのだけれど)。次に来る言葉も同じなので、でも書いてしまうが、個々のスピードと強さ以外の武器は一体…。何を目指しているのか、どうしたいのか分からないのが見るものにとって辛いところ、選手も時には辛いかも(余計なお世話だけど)。

 
 茗渓は逆に意図はいいのだけれど、不確実。これも新人戦の時に書いたのと同じか。大外まで回すのも、内へ返し、抜こうとするのも「面白い!」と感じるのだが、まだ成功率が低い。仕掛けがうまくいくようになり、意図した攻撃が得点に結びつくようになると独特の戦いぶりを示せると思うのだが。

 
 この試合のBグラウンドは明大中野13-5市立船橋。これも接戦でスコアが動かないのが見えた。市立船橋追い上げ及ばず。
 Cグラウンドは向上68-0桂。前半からあまりにも一方的な展開に後半はほとんど見なかった。向上があっという間にトライを重ねていくのだけがきれぎれに見えていて…。
 桂が弱いのはちょっと前監督のせいだったりはしないのかな。と、こっそりと、思ったりして(逆に、今年の日川は前監督の残したものが、大きいのでは。どうも、先入観が抜けなくて困るけれど)。
 それにしても本当に一方的な試合で、ちょっと残念。
 


 とりあえずまとめなければと焦っており、切って捨てすぎな部分は本当にお詫びいたします。読み返してみると冷や汗もの…。3割減ぐらいの感じで想像下さい(どんな風な絵が浮かびますかね?)。
 一応多くの試合をUPした方がいいと必死で書きましたが、何しろ時間もなく、暴言もお許し下さい。それに、見にくくてすみません。


 明日もある…しかも雨らしい…057.gif


おまけ
 愛知は西陵24-14春日丘。今朝、「20-3くらい」と一人で予想したのより春日が強い。何故かどうしても今年の春日が強く思えない。去年のイメージが強すぎるのだろうか。去年がすごくいいチームだった気がする。彦坂兄ももっといきいきしていたような…。
 それはともかく、愛知はこの後どうなるか?さらに注目するつもり。
by kefurug | 2008-06-07 23:24 | 観戦記(高校)

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