今年のキャプテン 2

 言い尽くされたことだが、やはり、SOはチームの頭脳だ。



 そして、キャプテンはチームの情熱の源であり、魂だ。
 
 一つの選択に、冷徹さと負けず嫌いの思いがともに透けて見える。魂を宿した頭脳は、間違いなくチームを勝利へと導く牽引車となる。
 しかし、一人が全てを担うことで、彼が崩れると全てが終わってしまうことがある。
 それでも、その危険がありながら尚、チームを率いる司令塔という像は、チームにとっても、観客にとっても、おそらく本人にとっても魅力的なものなのではなかろうか。


 使い道の限られる鋭利な刃物から、磐石の柱へと。SOは、キャプテンとして決してぶれない精神力を身につけ、成熟への階段を上る。


 茗渓のキャプテンにしてSO、そしてエースでもある川島淳之介もまだ階段を上っているところである。
 何となく見ていて出来幅が大きい。
 パスがうまいというよりも、抜いていくランニングセンスが素晴らしいという印象のせいかもしれないが、彼が精彩を欠くと、チームにリズムが出ない。彼に使われる選手たちが全く生きないのだ。
 しかし、彼が調子がよければチームは勢いづく。エースだからこそのキャプテン就任なのだろうが、今のところ、まだ少し両刃の剣である。
 
 
 相手を抜いていく時に彼がふりまく空気がなんとなくいい。鋭すぎず、緩んではもちろんおらず、自然体でラグビーを楽しんでいる雰囲気。いかにも茗渓の選手だなあと思うのである。


 去年の桐蔭学園には、ポジションはFBだがエースにしてキャプテン、仲宗根健太がいた。今年、関東で、そのようにはっきりエースが存在するチームが少ないように感じている。久我山は代表に選ばれている選手はいるが、それが見ていてエースという風かというと、違うような気がするし、流経柏の山崎、榎の両選手は実に力強いが、エースというには何だか地味なのである(ごめんなさい)。
 そんな中、多少弱いけれども(…)、エースという存在がくっきりしている茗渓が、何となく気になってしまうのである。エースでどう勝負するつもりなのか、SOとしての彼にちょっと聞いてみたい気もする。


 揺ぎ無く戦いを組み立てられる彼を見てみたい。県大会でも、関東大会でも実は注目の的。楽しみにしている向きも多いだろう。
 関東大会、慶應戦で見せた最後の意地のトライ、あの勝気さで、秋はどのようにチームを引っ張ってみせるだろうか。階段を上る彼に期待したい。
  
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by kefurug | 2008-07-15 23:52 | 高校ラグビー

とりあえず、非常に個人的な思いを書き綴ります。


by kefurug