栃木県大会決勝

 地元なのに録画。地元だから録画?



 国学院栃木ー佐野。
 一番僅差だったのは二年前の10-3。ここで佐野が勝てなかったのは大きかった(キャプテンの三村君、印象深い選手)。機会は一度逃すとなかなか来ない。昨年は少し差が開き(22-5)、今年は今までの時点で県大会を見ても(新人戦54-0、関東大会予選38-0、国体予選43-0)、既に相当差が開いているように思われる。
 

 佐野の、ディフェンスし続ける姿勢には実に好感が持てる。よくあれだけ頑張れるなあと感心する部分もある(その辺りは監督の人徳が大きいのかもしれない)。しかし、攻撃に関しては点が取れる気がしない。とにかくSOのキックで陣地を取る以外に攻め手なし(今年はキッカーはFB)。3-10の時にはFWが強かったのでまだ勝負を持ち堪えたが、キック中心では相手にボールを渡すこともままあるわけで、もう少し、どうにか、得点を取る方法を整備できないものかといつも歯痒い。

 
 国学院栃木。特に今年は県内で突出した存在。しかし、チームの特徴が分からない。以前は(今早稲田の大島佐利が高2の頃)、アタックに特化したチームでディフェンス能力ゼロ。あれは見ていて虚しかった。
 最近はその頃よりは大分ディフェンスしているけれど…。
 県内で強いんだし、スーパーリーグにも参加しているし、もう少しどうにか特色を出して全国でも注目されたり評判を呼んだりしてほしいものだと思うのだが、その気配なしの月日は続く。格上に勝つイメージの湧かないラグビー。
 ラグビー不毛の栃木県で、普通に強いチームを作るだけでは、もう完全に頭打ちだと思うのだが…少しはどうにかしてくれないものかと儚い望みをかけてはいるが。

 
 ということで、あまり張り切れない(とか言っちゃいけないのは百も承知で、でも、岩手の決勝のあの興奮など思い出してしまうと気が重い)栃木県決勝をお送りします。


 国学院栃木
 1日野 2古田 3石沢 4斉木 5福岡 6石井 7竹野 8藤倉 9大江 ⑩早川 11長野 12西脇 13高橋 14大嶋 15須田

 佐野
 1萱原 2山口 ③白澤 4横塚 5宮内 6飯塚 7加藤 8眞田 9嶋田 10上岡 11深津 12奥澤 13阿部 14青木 15霜田

 ○はいずれもキャプテン

 恒例の名前シリーズ。国栃11は普通に「ながの」でいいらしい。関学長野君のブレイク以来、どっちよ~というのが増えて大変。どっかの予選でいたなぁ、ちょうのくん。
 ついでに、佐野FBの霜田君は一年生。下の名前は拓哉。年齢を考えるときっとお母さんが木村拓哉のファンだったんではないかと邪推するのであった。ちなみに「シモタク」は身長185㎝。去年の(だと思う)決勝の放送を見て、県立高校でも戦えるんだ!と佐野に入ってきたという。すくすく育ってほしい、期待のルーキーである(まだ顔があどけない)。


 もう一つの売りは、グラウンドレベルでのナワルさん(元7人制日本代表の監督、現白鴎大ラグビー部監督 地元の人材ということになるでごわす)のレポート。去年は全く実況アナと噛み合わず、ナワルさんもすらすらしゃべれるほど日本語使いこなせておらず、はらはらし通しの60分(そこにかい!)。今年はどんなもんざんしょ、とこちらも秘かに注目である。 
 ちなみにレフェリーは渡辺氏。


 前半 国栃のキックオフ

 佐野がミス、国栃攻める、国栃ミス、ペナルティ、佐野がミス、と交互にミスの連鎖は続き、トータルで見ると国栃が佐野陣深くに入っている。
 佐野FW陣のディフェンスは相変わらず感動的だが、何分もつのかはらはらして落ち着いて見られない(今回、こういう姿勢でのレポートになります。ご理解、ご容赦の程よろしくお願い致します)。国栃のミスにつけ込んで、3点でいいからまずは先制したいところだが、自分もラインアウトのミス、ノータッチキックなど、どんなにディフェンスしてもその成果を自分で潰してしまっている。

 国栃は、勝って当然、負けるわけがないと思っているからか(口に出さなくても絶対思っている)、ばたばたした出足。
 
 互いに緊張しているからそうなるのだが、各地県大会を見てきた(?)自分には緊張感を孕んだいいミス(というのも変かもしれないが)というより、ただ精度が低いだけに見えてしまう。
 何故地元はこんなに辛口…?関東の他の県を考えるとなんだか悔しい気がして、つい…。


 16分。佐野のハイタックルから国栃はタッチ→ラインアウト。ここから12がゲイン、ライン参加した15が右へ。ラック→9→10→7で再びラック→逆目に9→10→8で、縦に抜けて左隅にトライ。力強い…。15のゴールは失敗。5-0。


 24分。佐野がラインアウトでノットストレート。国栃はスクラムから8が右サイドを突きラック。9→10からのパスで13がシザース。内に切れ込み抜き切ってトライ。ゴール決まり、12-0となる。一旦スピードに乗った状態で国栃がボールを持つと、止められない。


 国栃もミスやペナルティは相変わらず多いのだが、佐野は全くそれを生かせない。自陣で防御する時間が長すぎる。頼みの綱のキックも緊張からか失敗続き(頑張れシモタク)。
 国栃も、変わらず今ひとつリズムに乗れないまま前半終了。


 後半。
 開始早々、佐野のキックを国栃11がナイスチャージ(ちなみにこの11は、U17でFLとして選ばれているらしい。FL?栃木のU17なのだろうか)。チームに勢いを与える。
 

 3分。佐野がラインアウトからボールをキープし、キック。これをキャッチした国栃15が大きくゲイン。佐野CTB陣が全くタックルに行けない。外に人数が余ったところで右に飛ばして14にパス、そのままトライ。見事。右隅からのゴールも決まり、19-0となる。


 12分。国栃は10の短いパスから内に入ってきた15がゲイン。そこからFW、BK織り交ぜてラックを連取。最後は10がディフェンスを二人寄せて右に切れ込んだところで左にパス、受けた13は空いたスペースにトライ。ゴール決まり、26-0。


 15分。立て続けに国栃。スクラムから、9→10がややためた上で飛ばしパス。15→14とボールは渡り、トライ。ゴール決まり、33-0。


 17分。国栃のキックを佐野が足で止めたのをチェイスしていた国栃11が拾う。そこからつなぐ国栃の素早さに佐野は対応できない。ラックから、逆目に10→15→14とつなぎ、右隅にトライ。ゴール決まらず、38-0。


 20分。佐野のペナルティから国栃は速攻。オフロードでつないで最後は12がトライ。ゴール決まり、45-0。佐野はよれよれである。もう戻れない。


 24分。佐野がラインアウトでノットストレート。スクラムを起点に国栃14が簡単に走り切ってトライ。ゴール決まり、52-0。
 

 この後、国栃が自陣22m内で佐野のキックをノックオン。佐野にチャンスが訪れるが、どうしても攻めきれないのは変わらず。互いに得点は挙げられないままノーサイド。


 
 佐野のFW勢は頑張った。黙々と必死のディフェンス。でも、この試合を見る限りではCTB陣が弱い。FW陣を破って相手が攻め込んでくる時にもっと必死でディフェンスしないと。呆然と見ている感じ。アタックする機会も殆どなし。どう考えても体力使い切っていないはず。もっと総力戦で頑張らないと。
 佐野はとにかく点の取り方を何とかしてほしい。このままでは体を張って頑張り続けるFWたちが報われない。ボールを持つ時間をどう長くするか。藤掛監督の真価が問われる。
 今年から中高一貫教育校になり、中学1年生が7人入り、菅平合宿を経ても一人も欠けずに残りつつ、最近2人増えて9人とのこと。真面目に、栃木の中学・高校ラグビーのためにも、佐野中ラグビー部が発展してくれることを祈る(こうして、県北は県南においていかれるのだが…)。
 大差で負けていても、試合終了間際に見せた佐野フィフティーンの「それでも戦っている顔」は、印象に残った。


 国栃は、日本一強い体でこの戦法なら納得できるけど…。
 花園を見てから多くを(?)語ることにします。
 改めて見ると、10がやはりキープレーヤー。キャプテンがどれだけ冷静に、そして熱くチームを引っ張れるかが鍵。圧力を受けた状態でもBKを走らせることが出来る司令塔なら、花園でそれなりの結果も期待できるかも…(関東大会や、スーパーリーグの結果を見ると微妙だけど…)。
 ただ、ブレイクダウンのところは圧倒。これがどの程度の相手まで通用するか。読めない…。
 この放送によると、元釜石の長山時盛さんが今年から国栃のFWコーチに就任して、スクラムは安定したとのこと。県内ではそれを発揮する場があまりなかったかもなので、花園で注目したい。


 

 高校ラグビー。地元が盛り上がってれば他の県に行かなくても済むんだけどなぁ…(と言いながら絶対行くだろうけど 汗)。
 頑張れ、県立勢!それと作新(でも指導陣変えないと駄目なんじゃないかな…どうも勝負弱いよね…)。

 もひとつ、ナワルさんのレポートですが、今年は大分言いたいことが通じるようになってました(笑)。実況も呼吸を飲み込んだようでそれなりのやり取りに。
 ナワルさんも、FWがよくやっているのだから、佐野はBKがもっと頑張らないと!と再三仰ってましたね。もっと体張って突っ込め!とつい思ってしまったのでした。
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by kefurug | 2008-11-24 23:57 | 花園予選’08

とりあえず、非常に個人的な思いを書き綴ります。


by kefurug