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 4月25日
 関東スーパーリーグ、流経大柏vs茗渓を観戦する。話は逸れるが、KSLは今年からこのリーグ用のジャージが登場しており、今まで見たチームはどこも(茗渓、正智、流経、国栃、桂)なかなかかっこいい。

 序盤、茗渓は攻めながらも反則で主導権を失うと、激しいタックルは決まるものの、ラックで二人目以降の反則が続き、自陣に貼り付けられる。しかし、それでも防御はしぶとく、流経はモールを押し切れず、FWがラックサイドをピック&ゴーで何とかゴールに迫ろうとするが一気にはトライとはいかない。時間がかかったところで、10分、PGを選択し、3-0と先制。更に、4分後、今度は相手ペナルティからのラインアウトでモールを押し込みトライ(ゴール失敗)と、流経柏が8-0とリードする。
 
 前半半ば辺りから、茗渓のスピード感のある攻撃が出始める。課題は改善されつつあった。、SHからの球 出しが速くなり、そこからラインに参加するものはBKもFWも、はっきりしたイメージを共有できているかのようにスピード感のある展開を見せる。たまらず、流経BKがオフサイドを犯すと、今度は茗渓が、ここからモールを押し込みトライ。更に、モールターンオーバーからのカウンターで素早く切り返し、トライを追加(ゴール成功)、12-8と逆転。しかし、この後、流経柏はラインアウトからしっかりモールを押し込みトライ。ゴール決まり、15-12と再び逆転し、前半終了。
 
 
 後半、始まっていきなり流経14があっさりとトライを挙げると、3分、今度はターンオーバーからまたも流経がモールを組み、トライと、大事な時間帯にたたみかける。いずれもゴールが決まり、一気に29-12となる。しかし、また中盤は茗渓がBKで順目に素早く外に振る展開でボールを継続、2トライ(いずれもゴール成功)を返すと、26-29。更に攻める茗渓だったが、ラックパイルアップで流経ボールスクラムとなると、流経はキックを蹴り込み、更に取った相手を潰しターンオーバー、BKに展開し、トライを挙げる。ゴールも決まり、34-26で試合終了となった。

 
  
 
 5月1日
 再びスーパーリーグ、正智深谷vs茗渓を観戦。
 筑波大学のグラウンドは、八重桜が満開で、花吹雪の中の高校ラグビーマンたちは何だか美しかった。

 序盤、茗渓がディフェンスでオフサイドを犯してしまう展開が前週と変わらない。その機を生かす正智が、モールを押し込んでから5、8が当たっていって防御を寄せる、というシンプルな形が効果的で、5分、8分、13分と正智がトライを重ねる。19-0となった時には、一方的な試合に見えたが、17分、クイックスローインからの速い展開で茗渓が一本返すと、21分、30分と茗渓のトライが続く。前半の、前半と後半で全く攻守が入れ代わってしまった。。
 

 後半3分、正智のダイレクトタッチからのラインアウトをキープし、茗渓がモールを押し切りトライを挙げると、中盤は、うまく相手のミスに乗じた正智が、うまくトライを加えて31-28と再逆転を果たす。ここからスコアはしばらく動かなかったが、29分、茗渓が相手ゴール前でのスクラムからブラインドサイドを8が突いてトライ。ゴールは外れるも、33-31と逃げ切るかに思われたが、この後のキックオフでノックオン。最後のチャンスを正智は攻め、33分モールからトライが決まり、36-33で正智深谷が勝利。

 
 5月3日 
 明和県央、国学院栃木、茗渓と北関東三つ巴の練習試合を見に行く(以前の栃木県大会の記事に書いたもの)。
 国栃ー茗渓は、茗渓に攻めながらのミスも目立つものの、BKラインに入ったFWたちも活き活きとパスをつなぎ、4トライを挙げての快勝。特に4トライ目、12番がキックダミーで抜けた後更にパスダミーで敵をかわし、一気にゴールラインを陥れてしまった見事さには応援のご父兄も歓声を上げていた。

 県央ー茗渓は2本ー1本で県央の勝ち。
 県央がディフェンスしている時間の方が長かったが、チャンスをキャプテン中心にシンプルなFW戦で取りきった県央が、攻め切れなかった茗渓に勝利。

 県央ー国栃は、県央が序盤相手のキックをキャッチしたところからあっさり2トライ、中盤、長い攻撃の末4が最後飛び込んだトライと、直後あっさりと奪ったノーホイッスルトライとで、やはり一方的な勝利。県央BKが横に走って攻めきれないところがあるのがやや気になったが…。



 5月5日 茨城県大会準々決勝

 第一試合 つくば秀英39ー5勝田工
 
 勝田工が先制したが、その後はタックルに厳しさがなくつくば秀英の攻撃を止められず、一旦逆転されると一方的な展開になった。ベスト8とベスト8の間の壁は高い。

 第二試合 清真学園 111-0 日立一

 もう少し面白い試合を期待したかったが、日立一高もこの壁をクリアするのが難しそうだ。日立一は、ボールを支配できる時には鮮やかなBK攻撃を見せてくれるが、まずは局面を変えたい、という時に体を張って変えられる、泥臭いプレーヤーがいないのかもしれない。
 新人戦では、怪我人が出て準決勝を途中棄権した(その時点で常総に大きく負けていたらしい)清真だが、この試合にかける意気込みははっきり伝わってきた。準決勝はそんなに簡単に勝負はつかないだろうと思われた。

 第三試合 常総学院 85-0 合同C

 合同Cはいいチームだった。ディフェンスで頑張るのはもちろんのこと、攻撃に移った際、相手のディフェンスを受けても落ち着いて自分たちの攻撃を貫徹しようとする。
 しかし、肝心なところでミスが出たり、攻められなかったり。これを、素直に力負けというのだろう。合同チームとしてここまでチームを築いてきて、この試合の後何を彼らは思うのか。いいチームが力負けするのを見るのはやはり少し悲しい。
 しかも、この日常総は主力を出していなかった。いろいろ、考えさせられる。
 
 第四試合 茗渓学園 114-0 合同A

 こちらの合同チームは残念ながらCとは違って、この舞台に上がるのはちょっと厳しかったのだろうな、という印象を受けた。おそらく、茗渓レベルのチームとやる、ということを想像したこともないのだろう。普段彼らがしているラグビーと、目の前で相手が戦っているものとは、別のものなのだ。戦っている彼らの様子から、そう感じる。力負けですらなく、相手の為すがままに得点を奪われる。後半、茗渓がメンバーを替えてようやく得点ペースは落ち着いたが、力の差の大きい試合だった。


 上位四校からすれば、準決勝からが本番ということになるが、準決勝の日は東京都大会に行ったため観戦出来なかった。しかし、第一試合の常総ー清真は素晴らしいゲームだったと聞いている。準々決勝で清真が見せた気合は伊達じゃなかった(だからこそ、昨年秋の、花園予選のダミーPGは汚点だなー)。やっぱり気持ちはすごく大きい。
 

 と、本当はここに決勝戦と3位決定戦も入れたいところですが、ここで一旦この記事は終わりです…。
 決勝などが今回時間切れで書ききれません。すみません。
 この日々いろいろ見ることが出来た茗渓のことなど、改めて…。
 正智と県央についてはそれぞれの県の記事で…。



 <こちらも>
 茗渓といえば、BKコーチは柴谷さんです。柴谷さんといえばデフラグビーです。デフラグビーでは、今月1日、2日と合宿が磐田で行われ、パウロ・ナワルさんや村田亙さんもいらしたみたいですね。近くだったら行ってみたかったのですが…。
 『静かなるホイッスル』を読んで考えたことの一つに、互いに声で情報を伝えることが出来ないということは、だからこそ、伝えなくてもお互いの考え方は分かっている、という状態を普段の練習の中で築き上げることが大切なんだろうなーということでした。そして、それは、普通の人間のラグビーにとってもすごく大切なことだよな、と。相手のことを察する、自分のことを分かってもらうのに工夫する。コミュニケーションってことを改めて考えさせられました。
 だから、デフラグビーって、どんな人が見ても、感動したり、面白いなっていうだけじゃなくて、勉強になることがある気がするんですよね。でも、なかなか見に行けないけど…(体が5個くらいあったらなあと、いつもの愚痴)。

 私の呟きはともかく。
 デフラグビーの磐田合宿の模様や、柴谷さんの朝日新聞の記事など、盛りだくさんですので皆さんどうぞ。
 横にもリンクしてありますが、こちら
 
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by kefurug | 2010-05-22 01:44 | 観戦記(高校)

東京都大会 準決勝

 巡り合せが悪い日、というのはこの日のこと。体調が悪かったので仕方ないのだが、一つ歯車が狂うとどんどんずれていって、いつまで経っても十条の駅に降り立てない!順位決定戦はともかく、本郷ー目黒学院の最初から見たかったのに…。

 ということで、第一試合 本郷ー目黒学院の途中までは、舎弟の「実況中継メール」の抜粋でお楽しみ下さい(笑)。

 「お みどり(注:直射日光の中、目が慣れなくて本郷のジャージがそう見えたらしい)トライきまりました
 本郷かな
 試合始まって5分くらいです
 あ、キックきめた。
 何番かはわかりません!
 舎弟やくたたずっ」(←そんなことはありません。非常に役に立ってます)

 8分後のメール
 「東京のアップにもえてました。
  (中略)   
 本郷またきめて、今12対0
 声出てます。」(←いきなりアップに目をつけるなぞ、相変わらず妙に玄人っぽいところを見てやがるぜ)


 17分後のメール
 「久我山の、アップとは思えないハードなアップをみてますが、試合は本郷ペースですね
 あ いま24点かな?まだキックしてないけど   (←トライが決まったつうことか?)

 めぐろはおしいところで負けてるなぁ
 敵陣にはいけるのに

 あーハーフにはいりましたわ」(←姉貴まだ電車 涙)

 8分後のメール
 「後半始まりました
 本郷つよいな

 まってまーす。」(←ワープしたいよ…)

 このすぐ後に到着しました(汗&涙)。
 試合は完全に本郷ペースですが、押していながらもミス、という場面が結構多く見受けられました。前半の時間経過を見ても、そんな試合展開だったことが想像され(実際舎弟に訊いてみると「そんな感じでした」とのこと)て、自信があってちょっと気が緩んでいるのか、まだ磐石ではないのか…、と、ちょっと物足りなさを感じてしまう部分もありましたが、力の差は歴然でしたね。
 終了間際、本郷のペナルティから速攻を仕掛けた目黒。14がライン際1対1の場面で見事なスワーブで相手を抜き去り、意地の1トライを返す。WTB君の勝負を逃げなかった姿勢と、実際にそれでトライを取ったという事実に素直に拍手を送りたい。試合は62-5と本郷の大勝だったのは、大方の予想通りだったのではないでしょうか。


 
 第二試合 東京ー久我山

 埼玉県大会と迷ったものの、この試合は、秋を考える上でも見ておくべきだろうと。結局実質これだけを見るために来たような形になってしまったけれど(涙)。
 舎弟が思わず夢中になるくらい、双方気合の入ったアップを繰り広げられていた。花園予選の組み合わせにも関わる重要な戦いに、両チームいざ出陣!


 東京のキックオフで試合開始。
 去年はこの顔合わせが決勝戦だった。攻める久我山に守る東京という構図で、前半久我山が大差をつけた後に東京のまさかの追い上げで、42-33という点差以上に競った印象の試合になったのだったが…。

 
 ターンオーバーが頻発する。勢いに乗れそうなところでノックオン、あるいはスローフォワード。逸る気持ちのままにディフェンスでオフサイドを犯してしまう。
 試合を支配するための柄(へい)を、互いが必死に手を伸ばし摑もうとするが、摑みかけたところで相手の手が出てきて、自分のものとすることが出来ない。自信ともどかしさが入り混じり、まるでせっかちに詰め込まれたかのように、短い間にたくさんのことが起こる。
 
  
 6分、東京のノットストレートの反則からスクラム。オープンサイドを突いた久我山NO8を東京はしっかりとしたタックルで止めるが、ラックからボールが出た後、13が逆サイドで抜け出すと外はがら空きになっていた。11がそのままトライ。10のゴールは外れ、5-0。一旦ラックとなったところで、東京に隙が生まれたかのようだった。たった数分の間に移り、移りした攻防の緊張感が、緩んでしまうようなあっさりとしたトライ。
 
 11分。久我山は敵陣に蹴り込んだキックがインゴールのデッドラインを割ってしまう。蹴った地点に戻されてのスクラム。ここから一旦飛ばしパスで大外勝負を挑むが抜けない。ラック。しかし、逆サイドで13がブレイク見事にブレイク、最後は15が走りきってトライを決めた。10のゴールは外れ、5-5。

 18分、久我山のノックオンによるスクラムから、右オープンに展開する東京。CTBがディフェンスの裏に出ると、そのままつなぎ11が抜けて2トライ目を挙げる。ゴールは決まり、12-5。

 更に、27分、東京は久我山陣22mライン付近からPGを選択。決まって15-5とした。
 このまま終わりたい東京だったが、自陣でペナルティ。しかし、久我山はタッチキックを選択。このラインアウトで東京がターンオーバーに成功し、タッチを切れば笛が鳴る…その時、久我山8が素晴らしいチャージを見せ、落ちたボールをそのまま押さえてトライ。ゴールも決まり、12-15と差を詰めたところでハーフタイムとなった。


 後半、開始早々はノックオン合戦。
 東京は、ターンオーバーから攻めようとしたところでペナルティをとられる(オブストラクションかオフサイド?)。ここで、納得がいかなかったようでレフェリーに文句を言ってしまい、東京9がシンビンを取られてしまう。後半始まって6分、東京やや苦しい展開。

 9分、東京はマイボールスクラムから左に展開、大外で受けた14は捉まる前にキック、そのまま猛烈に追う。久我山も必死で戻るが、インゴールでもう一度東京14(←多分。見えにくかった)がボールを蹴り上げると走りこんで来ていた13が押さえてトライ。集中力を切らさなかった見事なトライでゴールも決まり、一人少ない東京が22-12とリードを広げる。

 14分、久我山は相手ペナルティからすぐ攻め、最後は3が飛び込みトライ。ゴールも決まり、19-22と追う。

 27分、東京はターンオーバーから一気に右に展開し、ディフェンスの裏へキック。11が追ってそのまま走りきりトライを決めると、ゴールも決まり再び点差は10点差の29-19となった。
 それでも、ロスタイムを考えればぎりぎり勝負は分からない。東京はタッチを切った後のラインアウトでターンオーバーを果たし、ボールを保持して逃げ切りたかったが、ラックから今度は久我山がターンオーバー。14が裏に蹴り込む。これは惜しくもタッチ。ラインアウトで久我山はノット1mの反則を犯してしまうが、FKから攻た東京が今度はペナルティ。しかも、またレフェリーに文句を言ってしまい、下げられる。
 久我山は攻めるが、タッチに押し出され、そこで時間が来たことを告げる笛も吹かれた。決勝に駒を進めたのは東京。
  
 球に絡むのは久我山FWの方がうまく見えた。激しい応酬だったが、モールは押し込めなくともラックの部分なども久我山が勝っている印象を受けたので、もう少し久我山がFWにこだわっていたら違う展開もありえたのだろうかとも考えるが、東京も一歩も引かずにファイトしており、久我山はその気魄に飲み込まれてしまったかのように、ディフェンスにかかってしまう攻撃を繰り広げて負けた。
 東京高校の勝利は見事だが、二回もレフェリーに抗議して反則をとられてしまうのはいただけない。いい勝利に傷が残った。
 久我山は、中学にもラグビーがあって(そろそろ出来たばかりという言い訳は通用しないでしょう)、更に人材も集まっていて、それでこの状況では…相当…まずいとしか言い様がないのではないだろうか。
 久我山一人勝ち、ということがなくなって面白い準決勝、決勝が増えるのは喜ばしいが、もっと出来る筈の選手たちの力が押しつぶされているとしたら、こんなに悲しいこともない。


 ラグビーのオフサイドとは、実に玄妙なルールだ。東京高校の試合を見ていると、そう思う。
 
 花園で見せる姿同様、タックルは激しい。しかし、新人戦や春の都大会、関東大会などでは、往々にしてオフサイドに取られがちでもある(飛び出しが早かったり、気持ちが逸る余り、戻り切らずに横から入ったり…)。
 どんなにいいタックルでも、オーバーでも、オフサイドをとられては駄目なのだ。
 
 早く飛び出し、強く倒すための勇気は勿論必要だ。しかし、闇雲にそうすればいいのではなく、飛び出していいのかどうかをぎりぎりまで見極める冷静さをいつも忘れてはならず、その為には、いつも状況を注視し、なすべきこと、最適な判断をし続けなければならない。そして、飛び出すべきタイミングぎりぎりまで「待つ」ことが出来る強い気持ちが必要だ(予め待ち受けたり、とにかく飛び出せばいいという方が、恐怖心は薄らぐだろう。飛び出さなければいけないという思いを抱えながら待たなければならないというのは、きっと、より強い精神が必要なのではないか、といつも思う)。
 いつもはそれほど考えさせられることはない、「待つ」勇気について、東京高校のディフェンスは考えさせてくれるのである。ディフェンスが持ち味のチームだからこそ、だ。 
 他のチームではそれほど感じないのが不思議だ。
 

 加えて、花園では見事にやってのける彼らが、この時期にはまだ気持ちも体も(多分頭も)、まだイメージについていかないという事実に、逆に高校ラグビーの魅力をいつも感じるのである。

 

 <その後>
 決勝、順位決定戦の結果はこちら
 新人戦に続いて本郷が東京をノートライに抑えての優勝。やはり強いのか…。
 ただ、東京王者という冠を考えると、もう少し華がほしい(去年花園に出ていないとか関係なく…)。その思いが拭えないのは、何故…。


 <びっくり>
 十条駅の近くの7・11、イートインですた…舎弟と二人、目を丸くしてびっくり。
 ちなみに、食べてきました(笑)。私が試合後空腹で死にそうだったので。
 1Fは普通のコンビニで、お会計を済ませて2Fへ上がる(このドアがどう見てもスタッフルームの入り口にしか見えない。注意しないと)と…椅子とテーブルが並んでいる!何か不思議な空間でした。機会がある方は一度是非。
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by kefurug | 2010-05-16 23:02 | 観戦記(高校)

栃木県大会

 一回戦から見る予定だった栃木県大会だったけれど、本当に巡り合せが悪く(天気とか、体調とか、会場変更とか)、結局なかなか見られず…。


 3位決定戦は佐野松陽ー宇都宮の顔合わせとなり、17-0で佐野松陽が勝利した。正直、力はそれほど違わないように見えたが、コーチングが松陽の方が行き届いてゲームプランが明確。チャンスに絶対取り切るというのをやりきった松陽が勝つのは妥当だった。ここぞという時には石井監督(でも息子は国栃 笑)も大声で選手を叱咤激励、FWがラックをしっかり制したのが大きい。
 
 宇高は、絶対にBKで展開したい、という心意気はいいのだが、積極的に回してもディフェンスの圧力を受けるとあっさり下げられたり、パスミスが出たりして自らチャンスを潰してしまっていた。もう少しエリアマネージメントを確実に出来ていれば、チャンスはそれなりにあっただけに残念だった。
 しかし、12番は輝いていた。パスダミーから見事に抜けていくランには 応援の父兄はもちろん、スタンド全体がざわめく。
 だからこそ、言葉は悪いが、12を使い倒す作戦、とにかく全て12勝負という風にしてみたらそれも面白かったのではないか、と勝手に思っていた(そこまで頑丈じゃないかもしれないけれど…)。
 彼が3年生であれば、もう秋には見られないけど(進学校なので三年生は国体予選で引退だろうな)…こういう試合でも沸かせてくれる選手ってやはりいるものだ(BKばかり見ていてすみません。いや、FWも見てるんだけど…)。
 

 
 そして、決勝はここ数年の定番、国栃ー佐野。
 準決勝二試合のうち、佐野ー宇都宮の後半のみしか観戦できなかった。これが…前半7-5、後半も半ばを過ぎるまで7-5、トータル佐野14-10宇都宮という、予想外の接戦で戦況が推移する。最後さすがに佐野が力ずく、意地ずくで2トライを追加して24-10と勝利したが、宇高の健闘を称える一方で、佐野の弱さが目に付かざるを得ない展開だった。
 宇高が、目を見張るようなしっかりした防御で佐野を封じたというならともかく、相手の名前や実績に負けずちゃんと勝負しているという点は感心するものの(でも、ボールを持つと結構攻めていて、なかなか感動的な光景だった。高校生の試合は、大学、社会人と比べて一番そういう「名前負け」「イメージ負け」が少ないから好きだ)、この相手になら苦戦してもむべなるかな、と思えるかといえば、残念ながらそうは言えない出来だった。その相手に攻めあぐねる佐野の姿からは、決勝はあまり期待できないのだろうな、と思わざるを得なかった。

 
 一方国栃は、佐野松陽相手に54-0で勝利を収めたが、スコアから「これはBチーム出したな」…と感じていた(決勝のスタンドで小耳に挟んだところ、やはりBチームだった模様)。それくらい、県内で国栃とその他のチームの差は大きい。
 それでも何だか「きっと国栃は弱い」という予感のようなものがあって、もともと行く予定だった茗渓、明和県央、国栃の三つ巴の練習試合で確認すべく岩崎電気Gへ向かった(余談だが、岩崎電気は社長が変わってからラグビーを巡る状況は非常に厳しいみたいで、グラウンドも殆ど手入れされておらず、たんぽぽが可愛く咲いている。可愛いけど…やはりこういうのは残念)。 
 
 
 Aチームの三つ巴戦は25分1本で、茗渓26-0国栃、県央12-5茗渓、県央24-0国栃。
 スコアを見ていただければ…。国栃は相手陣22mの中に殆ど入れず。ディフェンスもどことなく淡白で崩れるのが早く、気持ちが脆いかもしれないという印象を受けてしまった。この後B、Cチームの試合が行われている時、Aはゴール裏の外でずっと練習…してたなぁ。

 そんなこんなを併せて考えると、今年の栃木県は、関東で「一弱」であることは間違いなさそうだ…。
 
 なんて、あまり楽しくない考えの中で見る決勝戦であったが…。


 国栃のキックオフで始まった試合。佐野もなかなかの頑張りを見せるものの、ディフェンスで再三オフサイドを取られ、国栃ペースは変わらない。結局、じわじわと防御を押し下げる国栃が、6分、10分、22分、26分、32分とトライを重ね、35-0で折り返す。最後のトライは佐野が攻めていたところからペナルティ、すぐさま攻撃した国栃10(明大SO田村君の弟。即ち、現在織機監督の田村さんのご子息。この日、キックの成功率が素晴らしく活躍)の判断がよく一気にトライまでもっていってしまったもので、佐野としてはある意味余計なトライだった。ここで仕事がある(涙)ので私は帰ったのだが、最終スコアは73-5で国栃の優勝となった。


 佐野は、すーごく弱い東京高校のようだった(このたとえ分かりにくいなー)。
 まあ、つまり、まだチームが出来ていないということです(何が「つまり」だ。全然説明になってない… )。
 ディフェンスに行く気持ちはあって、実際タックルにも行って、でも、オフサイドをとられない見極めのところまではまだうまくできない。
 点差だけ見ると、非常に残念な結果だが、去年秋にはかなり点差が縮まったことを思うと、このまま終わることもない、と期待はしておきたい…。ただ、以前はとにかく守るだけで、点差は小さくても何をどうやっても勝てそうになく見えていたのが、去年から、攻撃の機会に積極的に仕掛ける場面が多くなっているのは大きいと思う(その部分があったから、花園予選で差が縮まったのだろう)。
 このチームも12番が、とても印象に残る。多分、2年生まではFBだった霜田君だと思うのだが、気持ちを空回りさせず、「これぐらいは、きっちりと出来る」ということをしっかりやってみせる落ち着きと自信が、非常に強い存在感となっている。「シモタク」(1年生の時勝手に名づけた)も、もう3年生か…。ずっとレギュラーできた彼の集大成はどんな結果になるのだろうか。


 
 国栃は、県内でちゃんとファーストジャージを着るようになったのがよかったと思う。やはり相手には敬意を払った方がいいよ(ラグビーだから…)。←それだけ??
 ただ、確かに、このチームが県内の試合にどういう目標、動機付けで臨めばいいかは難しいだろうなというのもいつも考えさせられる。精度を上げるにも、気持ちの持ちようがないかもしれないなとは思う。
 ただ、関東大会や花園で、強い相手になるといきなりがたっと崩れてしまうディフェンスとか(新人大会の際の流経戦、常総戦…)、全然攻められないアタックとか…を見た上で、県内での独走状態を見ると、このギャップはもう少し埋まらないのだろうか、強い相手に負けるにしても、もう少し存在感を示すやり方はないのだろうか、とついつい考えてしまい、何だかどう評価したものか分からないのである。
 という邪念が襲ってきて、ついついいつも複雑な思いで見てしまうのだが、やはり県内で無敵なのは間違いない。佐野が差を詰めれば面白い(やはり競った試合が見たい)とは思うものの、勝つところまでは厳しいだろうな、と考えてしまうのも正直なところ。
 両方が力をしっかり伸ばしていって、秋に感動的な試合が見られることを、観客としては切に願っている。いい意味で独走でなくなれば、やりがいも違うはずである。


 ついでに。
 国栃も中学部にラグビー部があるのだが、どういう形で活動しているのだろうか??東日本U15の時にも「栃木ジュニアラグビークラブ」の名前で面々が…。
 佐野は中学部の方のラグビー部が、埼玉県大会に参加しているっぽい?(多分…正確じゃなくてすみません)。勝利はなかなか遠い模様だけれども、この選手たちが高校に上がるとまた国栃との力関係も変化するのだろうか、と、経過を見守り中。
 

 まとまりがなくはありますが、栃木県大会でした。
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by kefurug | 2010-05-16 23:01 | 観戦記(高校)
 ご無沙汰しすぎております。姉貴です。
 今年の風邪に完全にやられております。3月末~選抜後と症状が出たり引っ込んだり。その後、いろいろ忙しく何とか小康状態を保っていたものの、何故か、あんなに気候がよかったGW中にまたもよくない兆候が。ごまかしごまかし何とか来たものの、日曜日の夜あたりから何だか駄目です(笑)。
 
 しかし、そんな中でも覚悟を決めて、「関東大会予選サーキット」(笑)を転戦しております。山梨はさすがに無理ですが…(物理的に無理です)。
 本日は千葉県準決勝で市原へ。諸事情で、第一試合の後半と、第二試合の前半しか見られないというのに行く自分もどうかと思いつつ、京葉道路も通って(←書く必要あるのか?)行って参りました。

 第一試合 市立船橋 45-8 千葉北

 千葉北の新人戦での戦いが印象に残っていたので、これが接戦になったら面白いなと思ったものの、やはりそこまで力は近接しておらず…。BKの個人技の部分だけで、千葉北が市船に軽くゲインを許してしまうのが力の差を表していた。格上の相手を倒すにはもう少しディフェンスシステムの整備が必要になるのかな。
 攻撃においても、折角のチャンスで千葉北は、パスを止まった状態で受けてしまう。残念ながら、2位(決勝前に勝手に市船を2位にしているが、2位だよね)と3位(まだ決定戦やってないけど暫定)でチーム力の差は大きい。
 準々決勝は大勝で、準決勝は大差で負けるというのは、一番チーム作りが難しい位置にいるのかもしれないが、新入生もすごくたくさん入ったようで、秋に向けてどうなるかを楽しみにしている。

 市船は、4月に見た浦和との練習試合の印象が強く(Aチームは0-50で敗北。とにかく脆かった!)、この試合で勝利してもその印象は変わらなくて、流経相手に何か出来る雰囲気はあまり感じられない…この感想が裏切られて面白い決勝になるのを願っているが…。
 市船も、孤独な二番手でなかなか難しいのかも。でも、どこで流経に勝つつもりなのかいまいち見えてこないのが残念なのである…。


 第二試合 流経柏 85-12 柏日体

 新人戦県大会準々決勝でも同じ顔合わせだった。100点ゲームで尚且つ柏日体が完封された1月に比べれば点差は縮まった。
 だが…。
 新人戦で文字通り体をぶつけ合った際に、どうすれば止まって、どうすれば抜かれたか、普通のタックルでは足りない、ということを身を以て実感したのではないだろうか。そうであれば、そこから「じゃあ、ここまで鍛えることで、倒せるようになる!」と具体的なハードルの高さをイメージして練習することが、出来るのではないだろうか。そういう風に日々を過ごしてきた、というような凄みは、残念ながら感じられなかった。力の差が大きいとなかなか簡単にはいかないのは分かるが(何しろ、素人が好きなことを言っているだけなので非常に無責任極まりない)、もうちょっと「前回の轍を踏まないように、これを準備してきた!」というスペシャルプレーを見たかった。攻撃でも防御でもどちらでもいいから。 


 一方、判定で不運なところも多々あったが(スローフォワードは明らかに無闇に取りすぎだったと思う)、流経柏もミスが多かったのは残念。勇み足なのかも(怖いからね…何が??)。
 今日は、ラグマガにも載っていた合谷和弘君ではなく、お兄さんの明弘君が大活躍。選抜で怪我から復帰、弟に注目がいっているのを取り戻すかのように、鮮やかなパスダミー、力強い突破、多分、もっと強い相手なら外にパスを出すのではないかと思われるところをこの日はかなり自分で行くプレーも目立ち、トライを量産。中盤でも大きくゲインを切り、チャンスを作る場面が多かった。一年生の頃のちょっと線が細い感じが消えて、エンジン全開?この兄弟は注目株かも…。
 私としては、12弟、13兄という現在のポジションは、10弟、12兄にした方がインパクトがあるんじゃないかな、と思うのだが…。
 もしくは弟は15の方が…12は一番中途半端では。なんて、まあ、勝手に外野が言ってるだけだけれども。
 やはり福岡すごいなー(合谷兄弟はつくしヤングラガーズ出身)。
 でもスカウトでそんな遠くから連れてくるっていうのは微妙だなー(そこ??)。
 

 ということで、相変わらず体に負担をかけ続ける日々の一幕でした。

 ついでに…。

 最近衝撃を受けたことを二つ。

 その1 「何故か筑波大学ラグビー部、twitterで情報を発信開始!」
 
 大変申し訳ないですが、そんなに充実したHPというわけではなかったですよね?(うわーぶっとばされそう。今の私に言う資格なし 汗)
 そんな筑波がいきなりtwitter。意外すぎて何だかいい味出してます。
 私自身は、普通の人間がtwitterをやる意味を理解できないですし、自分はやる必然性が今のところないので、全く手を出す気はないですが、筑波大学ラグビー部がやっているというのは、なんかいい!
 誰が呟いているのでしょうか?そこが知りたい(笑)
 

 その2 「頑張ろう~ぜ♪」

 日曜日。
 体の声をいろいろ無視して、東京都大会準決勝に(そして夜ダウン 馬鹿)。
 第二試合のハーフタイム後、それは起こった。ハーフライン付近で円陣を組む東京高校フィフティーンたち。どんな雄叫びが…?と身構えていた観客たちの耳に聞こえてきたのは…
 「頑張ろう~ぜ、頑張ろう~ぜ♪」(←正確な歌詞は怪しい)と、まことにのどかなメロディーに乗った歌声と、フォークダンスと見まごうばかりに肩を組んだまま楽しげに(?)踊る彼らの姿だった。肩透かしを食らった会場は逆に硬直した雰囲気に(笑)。その中を恥ずかしそうな気配を微かに、ごく微かにだけ漂わせながらもやりきった東京フィフティーンたちは、見事な気合で後半に臨んだのでした。
 呆気にとられていた私と舎弟だったが、舎弟が「でも、これ、いいかもしんない!」
 「結構気持ちがまとまりそうですよ、これ。やー、今からやるって言ってくれたらムービー撮ったのに!」(←本当か?)

 しかし、東京高校を見ていてこれははじめての試みですよ(多分)。関東新人大会でも見ていない(ぞ。多分)。
 ちょっと可愛らしいというか、悪く言えば間抜けな感じもしなくもないのだけれど(仙台育英で、ナータ・リチャードがリードしていた“Who we are?” “We are IKUEI”みたいにかっこいいやつじゃないのです)、やりきったのがよかった。これは新しい武器なのか?決勝でも、関東大会でも出るのか、ちょっと期待(是非宇都宮の地で見せてくれ 笑)
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by kefurug | 2010-05-13 01:01 | 高校ラグビー

とりあえず、非常に個人的な思いを書き綴ります。


by kefurug