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青森県大会決勝

 始まりは去年と同じような光景だった。
 敵陣深く攻め込んでいた青森北が青森工13の激しいタックルに思わずボールを落とす。蹴って、拾い上げた青森工14がゲインし、敵につかまったところで12にパス。ディフェンスは最早戻れず、そのまま独走で先制トライが挙げられた。10のゴールも決まり、7-0と青森工がリードする。

 去年も、このようにターンオーバーから青森工が先制。しかし、その後青森北の攻勢を防ぎきれず、一方的な試合展開となったのだった。
 今年はどうか。 

 去年、圧力を受けるとどこか萎縮しているかに見えた青森工フィフティーンは、何かを吹っ切ったかのように、ボールを持つととにかく思い切って真っ直ぐ前に出る。当然ハンドリングミスも出るが、とにかく気にしない。ターンオーバーもされるが、めげない。ペナルティをもらえばすぐ動く。FWの接点のところでは勝っていた青森北だが、いつもの年に比べて、BKに回した時にCTBの辺りが弱い。ブレイク出来るはずのところが出来ず、そうこうしている内にボールを失う展開であり、また、ラインアウトが不安定でショートでしかボールを確保できないので、モールをきれいに組むのが難しい。結局、前半は、青森北が攻める場面もありながらも、冒頭のトライ(開始6分)に加え、13分に、敵陣中盤付近でのスクラムから青森工がボールをキープ、ブラインドサイドの11に渡ると、彼が4人を交しトライを決める。10のゴールは外れたが、12-0と青森工のリードが広がる。
 更に、24分、敵陣でペナルティを得た青森工は、PGを選択。これが決まって15-0で前半を折り返すことになった。
 6月の国体予選で青森工が勝っているとはいえ、青森北が得点できなかったのは予想外である。

 
 後半、青森工は更に攻めたいところだが、ペナルティ。これを起点に今度はきれいにラインアウトをキープした青森北は、モールで押し込む。そのままトライとはいかなかったが、ラックパイルアップのスクラムから、8が持ち出しラック。拾い上げた4が、一旦横に敵を引き付けてそこからすっと縦に抜けトライ。14のゴールは決まらなかったが、5-15とまずは反撃の狼煙を上げる。

 この後、青森工が敵陣深く蹴り込んだキックを、青森北が手でタッチに弾き出してしまい、ペナルティをとられる。青森北ゴール前5mの位置から青森工はFWで攻めるが、結局ラックに頭を下げて突っ込んでしまい、敢え無くチャンスは潰える。
 ここからのキックが、タッチを割らない。
 青森工がキャッチからカウンターを仕掛ける。ラックで青森北がターンオーバー。持ち出した9は右ブラインドをうまくゲインすると追いついてきた14へとパス。受けた14はそのまま右タッチライン際を独走し、トライを決める。右中間の難しくない位置であったが、ゴールは外れ、10-15。この展開であると、さり気なく、前半最後のPGが効いている。

 ここから青森北の時間帯が続くのだが、トライまでが遠い。いつもなら、FWで崩して、BKで仕留めることが容易いはずなのだが、攻めても攻めてもどこかで綻び、少しずつ青森工に陣地を戻されていく。必死のディフェンスの青森工も、足を攣る者が続出し、互いに精一杯のところでしのぎあっていることが分かる。
 遂に、青森工がターンオーバーから大きく敵陣にキックを蹴り込む。戻った青森北だが横に蹴り出すしかなく、ここでようやく攻防の舞台が青森北陣に移る。ラインアウトから、ペナルティ、キックを交えて互いにターンオーバーの応酬。青森北が辛うじてタッチに逃れる。ラインアウトから、青森工8がゲインするがゴール手前でラック。持ち出した9が、ラック脇をすり抜けて倒れながら腕を伸ばす。トライ。おそらく既にロスタイムに入っている。ゴールも成功し、22-10となったところで試合終了かに思われたが、まだ1プレー残されている。

 しかし…ここで無情にもCM。

 CMが終わると、青森北のコンバージョンが決まるところだった…。

 22-17で青森工が花園初出場を決めた。


 <感想…>
 試合としては、接戦で面白かった。ただ、青森北がちょっと弱いので釣り合った、というところがある試合かなと感じている。全国では、ちょっと厳しいかも…。
 でも、トライゲッター11の走りは注目。花園までにFWがもっと強くなれば、面白いかもしれない。

  レフェリーの位置取りの悪さが非常に目立った試合。ラックからまさにパスが通るだろうコースに、いっつも立っている。
 空気読み給えよ(笑 でも怒)。
 ただ、昔ラグビーをしていた(最近また始めたみたい!)友人から「そういうレフェリーの立ち位置も使えって言われましたけどね。」と聞いて、そうかー、フィールドで文句は言えないからな…と、選手の論理(&倫理)としては納得したけれど、観客(テレビというか録画だけど)としては納得いかない~。
 高校生の試合は本当に大切にしてあげて下さい…。


 10月24日 青森県大会決勝 青森工ー青森北@青森県営運動公園陸上競技場
 ABCの放送にて記載。

 青森工
 1櫛引 2柏谷 3鎌田 4熊谷 5羽賀 6赤田 7沼田 8名古屋 ⑨間山 10中村 11津幡 12渡邊 13福士 14増田 15内海   FW平均 88㎏

 青森北
 1高木 2工藤 3西田 4工藤(和) 5斉藤(光) 6秋元 7高田 8藤田 9鎌田 10大澤 ⑪山形 12斉藤(雄) 13梁田 14小笠原 15川元    FW平均85.4㎏

 〇印はいずれもキャプテン
 

 <試合とは全く関係ないこと>
 その1 青森工の福田監督が男前なのに驚いた。去年もビデオを見ていたはずなのだが全然こんな風だった記憶がない…(汗)。男前度でいえば、静岡聖光の星野監督か、この福田監督か、もしくは滋賀の光泉の薬師寺監督か…ってどうでもいいことですが…。

 その2 去年も書いたような気がするが(一昨年か)、実況のアナウンサーが、私にとってはあまり快くない喋りをする…。ボールを持った側がゲインするとやたらと「チャンスメイク」という言葉を連発するのだが、一体どういう意図の言葉なのか?試合に集中したい身には煩わしさ全開である。他にも、なんか意味分からないことを時々言う。
 この実況はいつもやっているのではないかと思うので、もう少しラグビーを勉強してくれてもいいような気がする…。来年は成長してくれてるか、別の人に代わってるか…。
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by kefurug | 2010-11-05 22:08 | 花園予選’10

宮城県大会決勝


 10月24日 宮城県大会決勝 仙台育英ー仙台工 @ユアテックスタジアム仙台(TBCの録画放送を元に記載)
             

 仙台育英 
 1遠藤 2大屋 3棚邊 4小倉 5千葉 6高橋 7齋藤 ⑧清水 9兵頭 10佐藤(拓) 11佐藤(巧) 12濱﨑 13渡邊 14小林 15佐々木

 仙台工 
 1阿部 2佐藤 3佐々木(佑) 4平塚 5千葉(良) 6志田 7千葉(卓) 8菅原 9鈴木 ⑩櫻井 11岩瀬 12新山 13佐々木(直) 14平井 15伊藤

  〇印はいずれもキャプテン


 前半 仙台育英のキックオフ

 仙台工は、キックオフをキャッチしたところから、安易なキックを蹴り返す。そこから仙台育英のカウンターアタックに容易にゲインすることを許し、育英はゴールラインに迫るが、グラウンディングは出来ずにキャリーバックスクラム。 

 2分 仙台育英 
 スクラムからラックを経てモールを組むと、くるくると回転しながらドライブし続け最後は6がトライ。10のゴール失敗。5-0。

 6分 仙台育英 
 相手のペナルティからタッチキック→ラインアウトからモールを組み、8がトライ。10のゴール失敗。10-0。

 21分 仙台育英 
 9のゲインから継続、一旦はスローフォワードで相手ボールスクラムとなるが、キックキャッチからカウンターを仕掛ける。最後は6がトライ。10のゴール外れ15-0。


 後半

 1分 仙台育英 
 キックオフを仙台工がミスし、センタースクラムとなる。FWでラックを連取したところから10がボールを持って右に動いて作ったスペースに15がライン参加、12につなぎトライ。10のゴールようやく成功、22-0。

 4分 仙台育英 
 仙台工ゴール前、仙台工がターンオーバーを果たすが孤立し、ノットリリースザボール。4がすぐ行きトライ。10のゴール失敗、27-0。

 10分 仙台育英 
 相手ペナルティからタッチキック→ラインアウトからモールを押し込み8がトライ。10のゴール成功、34-0。

 18分 仙台育英 
 相手キックからカウンター、最後は8がトライ。10のゴール成功、41-0。

 23分 仙台育英
  グラウンド中盤でのスクラムから、右ブラインドを8→9→14とつなぎ、タックルを受けた14から8がもう一度受け取り走りきってトライ。10のゴール成功、48-0。

 27分 仙台育英 相手ボールスクラムをターンオーバー。左オープンを8が突き、7につないでトライ。10のゴール成功、55-0。

 残り時間わずかな中、仙台工必死に攻めようとするが、ノックオンで時間切れ。




 既視感がある。
 こんな風に育英が勝つのを、仙台工が負けるのを、いつかも見たことがある。

 守るばかりでは勝機を見出せないというのは挑戦者側も分かっていたようだ。今までは受けてしまっていたが、今年は攻めるという仙台工の決意を、放送の実況が告げる。しかし、仙台工が攻撃することが出来た時間は非常に短かった。攻めようとする気持ちは見えても、仙台育英のディフェンスを破る策が用意されていたようには見えない。

 FW平均体重は、仙台育英77.5㎏に対し、仙台工が85.5㎏。しかし、何度かスクラムで仙台育英がターンオーバーを果たしており、接点でも仙台工は後手をとることが多かった。残念ながら、仙台工はどこにフォーカスしてチームを作ってきたのかが見えない試合であり、残念ながら今までの試合と何かが変わったようには感じられなかった。
 体重差を生かした戦術をとるなり、徹底的にエリア戦略にこだわるなり、もう少し何で勝とうとしたかが明確であってもよかったのではないか。 


 育英は、春の東北大会で秋田工に接戦、3位決定戦では磐城に大勝した。東北新人大会ではびっくりするほど弱く見えたが、そこから巻き返して、レギュラーに3年生4人という状況も乗り越え、確実にいつもの育英の雰囲気にはなってきている。ちょっとFWが小粒かもしれないけれど、5と8の力強さはチームの核になっている。
 ただ、最近の戦歴からいって、全国でどうなのか全く読めない。
 テレビ解説では、仙台育英が、ここのところ三年連続で、Bシードを受けながらも一回戦で敗退していることに関して、当たる相手がシードと同じくらい強く、しかも緒戦を戦って勢いに乗っているのに対し、育英にとっては初戦となるという状況の難しさを述べていたが、それは他のシード校にも当てはまることであり、また、3年間連続でそれが続いているというのは、シードにふさわしくないか、チームに脆さが残る伝統が育ってきてしまっているのか、何か問題があるのではないかという思いも個人的には拭えない(外国人がいるいない、はあまり関係ない気がする。いても負けてたから…)。
 選抜出場なし、春の東北大会3位という結果がシードにつながるのかどうか分からないが、今年の花園はチームにとってちょっと正念場なのではないだろうか。
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by kefurug | 2010-11-05 16:01 | 花園予選’10

とりあえず、非常に個人的な思いを書き綴ります。


by kefurug