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I call your name ~♪(本筋とタイトルは全く関係なし)

 「オレの名前を言ってみろ…!! オレは誰なんだよ」  (『スラムダンク』より)

 って、ここで思わず「三井!」と叫べれば立派なスラムダンクファンな訳ですが、最近の私の好きな名前は「けいた」。今もし名づけチャンスがあるなら、絶対「慶太」を選ぶだろう(←舎弟だけがこのネタに「そこまで好きかよ!(呆)」と突っ込める…けいたが書きたいだけかよという)。
 
 
 選抜以降、私を一番わくわくさせてくれている「けいた」は、何と言っても茗渓学園のインサイドCTB、鈴木啓太である(同性同名の選手が筑波の一年生にいてびっくりした)。
 スーパーリーグの流経戦での、見事なボディコントロールで敵を交わしてのトライ、独特の間合いのランに「おー、茗渓らしいCTB出現!」とうれしくなって確認してみるとルーキーとのこと。それで、観戦ノートの前の方をめくると、いるいる。東日本中学生大会を制した試合に8番(WTB)で出場。中学生の彼は、タックルやセービングの危機管理のところでものすごく働いていて、強く印象に残っていたのだが、WTBだと記憶していたのでこの試合でCTBとは気づかなかったのだ。

 ここから、縁(スケジュールが合うというのは、まさにご縁をいただくことだという気がする)で、GW近辺を茗渓サーキットのような日々で過ごした私の目の前で、図ったようにファンタジスタぶりを見せてくれる彼だった。パスやキックのダミーで抜けていく瞬間も美しいのだが、SOからボールを受けた後、相手防御の間合いを外すその一瞬がたまらない。ラインごと素早く上がり、素早く(といっても闇雲に速く外に回してしまうのではなく)パスを回して相手を振り回す今年の茗渓の攻撃の中で、選抜でのFBからアウトサイドCTBに上がってスピードが生かされているように見える高橋選手とのコンビは、本当にわくわくさせてくれる。FLには、激しいタックル、炎のジャッカルの郡司選手もいるし(これが、アタックでもよく走っていていい)、今年も、私にとって茗渓は楽しみなチームなのである。


 ここまで書くと、よく見ているからといって、ちょっと茗渓をよく書きすぎなんじゃないの?と思われるかもしれない。確かにちょっと誉めすぎかも…(笑)。
 しかし、私が茗渓に注目するのは、最近自分の試合を見る観点が攻撃を中心としたものに変わってきているからだと思っている。

 タックルはラグビーの華である。それは間違いない。難波英樹選手のように、彼のタックルのためだけにお金を払っても悔いない選手もいる(難波がジャパンに選ばれたら、どんなにカーワンジャパンが嫌いでも、全試合行くのに…)。そして、今まで、いろいろなチームの、必死な、あるいは考え抜かれた、様々な思いのこもった防御にどれだけ感動させてもらったか。

 ただ、単によく防ぐだけでは勝利は訪れないのだということも、当たり前でありながら改めて実感してきた。点を取れないという意味だけではなく、守ってばかりでは気持ちも体も回復する暇がなく、結局は相手に得点を許してしまうことになる。
 ラグビーでは、よほどのことがない限り、強い相手でも反則を犯すから、弱い側も何回かはチャンスを得ることが出来る。その時にちゃんとそれを生かせるかどうか、というとことまで準備しているチームなのかどうか、ということが、試合を見る時の意識にのぼるようになった。攻めることが出来れば、その間はタックルしなくていい上に、時間もうまく支配することが出来る。結局、勝利を目指してのゲームコントロールをするのであれば、攻撃を(しかも、強い相手にも通用するものを)準備する必要があるのではないだろうか、と。

 もちろん、例えば県大会三回戦辺りまでようやく勝ち上がってきた普通のチーム(という言い方も変かもしれないが)が、いきなり「県大会10連覇中」のようなチームに勝つ準備が出来ているというのは現実的でないし、それぞれのレベルにあったチームの形があってよいのは当然だ。挑戦者としての階段を上がってきた浦和高校が、攻撃はつたなくとも何よりも防御、という構えでその地歩を固めてきた有様は、防御型のチームも十分に何がしかの魅力をもち、また、強くなっていけるということであるのだが(勿論、防御型といってもそれなりにボールを保持できないとやはり駄目なのは同じ…ということになる)、強い挑戦者であること、と、都道府県を制し得ること、との間には何がしかの裂け目がある気がするのである。

 
 だからといって、闇雲に攻めればいいというものでもない(私にとっては久我山が典型的な例である)。攻めても攻めても点が取れないという状態に陥ると、チームの崩壊はあっという間に訪れる。攻めるからにはそれをちゃんと得点に結び付けないと意味がない。他にはない自分たちの形がどんな相手にも出せること。そこまで指導陣(と選手)が考えて、準備出来て、やっと「強い相手であっても意図通りに勝利する」ということが実現するのではないか。

 一方、FWを絶対的に強くして10人ラグビーを目指すというのも厳しいと思われる。ただ、この点に関しては、今の私にはまだうまく言語化出来るところまで熟していないということが書いていて分かったので申し訳ないことながら(この文章の筋道としても片手落ちになってしまうのが申し訳ないが)ここに関しては保留のままにしておいて…。


 こんなことを考えていると、やはり国内のチームでは東福岡がゲームコントロールというかマネージメントというか、その点で一歩抜きん出ているんだと思い知らされる。以前布巻選手が「3-0で勝つゲーム」云々インタビューで答えていたことがあったが、あれは、攻撃力があるチームだからこそ言える言葉であるような気がしてならない(ある意味、10人ラグビーをするための人材集めよりすごいリクルートしているともいえるかもしれないが…)。攻められるからこそ、一試合を守りきれるのではないだろうか。


 そう考えてくると、やはり関東のチームは仕掛けの意識という点で非常に見劣りがしてしまう…気がする(素人が勝手に書いていることで、何だか申し訳ないが)。「自分たちの形を作る(ちゃんと得点に結びついて終わる)」、「強い相手の時でもその形を出せる(たとえ負けても印象に残る試合になる)」というところが不徹底に見えて、それが感動を呼ぶこともあるが、非常に歯痒く残念であることもある。防御がいいチームに関しても、「攻撃の形」が見えてこないと、「攻めさせられた時にはどうするのか?」と疑問がわくし、実際格上のチームにそうさせられると脆く負ける場合は多い。たとえば春の関東大会であれば、Aブロック、Bブロックくらいは「仕掛けてる~!!」という感じを見せてほしいなと願うのだが、どちらかというとリアクションに徹していて、仕掛けて崩していく、という場面が見られないのが本当に残念。今のところ、全国でしっかり戦えそうなのはベストメンバーが揃った桐蔭…の後に続くチームがどこなのか、迷う。


 などといろいろ、まだまだ脆くて危なっかしい試合運びだが、はまった時の茗渓の疾走感には、何か期待させてくれるものがあるように感じてしまっている、ということで冒頭の内容となったわけである。風邪でまだ壊れっぱなしである、ということで、実に個人的な内容、言いたい放題となってしまったこの記事に関して、ご寛恕いただければ幸いである。

 
 最近そんなことを考えていて。
 そんな意識をもって観戦した今回の関東大会について、移っていきたいが、前置きだったはずのものがすごーく長くなってしまったので、稿を改めて…。
 
                                               <以下続く>

 追記

 この文章のどこかに「だから、各都道府県で一番手の高校くらいはしっかり自分でしかけるチーム作りをしてほしいなと思うようになって…」といった感じの一節を入れるはずだったのだが、昨日は書くのでいっぱいで忘れ、今朝は、元気になったと思ったのが錯覚だったということで頭が働かないので無理矢理ここに加えておきます。重ね重ね不備ですみません。




 <おまけ >
 皆さん、昨日はBAWDIESのボーカル君の顔と声のギャップに驚いていただけましたか?(彼はお酒も煙草も駄目で、あの声には練習でなったそうです。3年くらい練習したと言ってたなー。ラジオで)
 それでは、今日のTHE BAWDIESです! (いつからそんなコーナーが?いや、昨日動画貼ってみたらブログ書くの楽しくなったんでちょっと続きます)

 


 イントロのギターと、歌い出し、サビの最後がかっこいい一曲。シンプルなギターがかっこいい。それにしても、この人たちのPVはどれを見ても全く意味が分かりません。アートとは違うと思う…。
by kefurug | 2010-06-08 22:33 | 高校ラグビー

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