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失望…様々な意味での

 関西学院のためにも正智を見ておかなければ!ということで埼玉県予選決勝を今更アップ。



 11月17日、熊谷ラグビー場。画面で見る限り晴れ、風も珍しく殆どない。正智深谷ー深谷の組み合わせで決勝を戦うのは七度目、深谷は正智に県予選で勝ったことはまだない(それ以外の大会でならある。そして、花園に出た一昨年は、準決勝で当たり、引き分け。抽選の結果深谷が決勝に進出)。
 埼玉ではやはり頭一つ飛びぬけた存在になりつつある両校、花園に進めるのは一校だけ。鎬を削る戦いが始まる。

 正智 1長谷川 2島 3箕田 4大戸 5アサエリ 6三宅 ⑦茂木 8ロトアヘア 9岩崎 10森谷 11田仲 12斉藤 13小林 14橋倉 15人見 (○はキャプテン)

 深谷 1福島(健) ②浦山 3石平 4小出 5武内 6坂田 7笛木 8石田 9伊佐山 10正田 11篠田 12内野 13山沢 14松本 15河井 (○はキャプテン)

前半 正智のキックオフ

 深谷はFWが強いイメージがあるが、なんとこの二チームのFWの平均体重は、正智90.3キロ、深谷82.3キロ。前5人で7キロ、 8人で7.8キロも違うとのこと。これほど違うとは思いもよらなかった。深谷のFWはきちんとした鍛えられ方をしているのだなあと改めて思う。
 
 正智はシンプルに5、8に近場を突破させる戦い。深谷はDFの場面が続く。互いに、プレッシャーの中ミスが続く序盤らしい雰囲気の戦い。 

 12分 深谷 正智が自陣10mと22mの間でのスクラムで反則。12がPGを狙うも僅かに左に逸れる。0-0。
 
 ここから試合は深谷が攻勢に転ずる。キープレーヤーのCTB12、内野を核に、バックスリーをうまく動かしゲインするのだが、最後のところで正智DFが分厚く、仕留め切れない。ショートパンとで相手にボールを渡してしまうなど、残念な選択も見られる。しかし、正智もDFする中で綻びが見られ、自陣ゴール前でペナルティを犯してしまう。

 24分 深谷 正智陣22mより内側、ゴール正面で12がPG、成功。3-0。

 この後、深谷がボールを保持するも、タッチを切ろうとしたキックが出ず、そこから正智がカウンターを仕掛ける。
 
 29分 正智 深谷陣深くに入りモールを組み、押し込んだところでサイドに5がトライ。10のゴールも決まって7-3と逆転する。ここで前半終了。

 後半
 1分 深谷 正智陣10m付近の正智のペナルティで早くもゴールを狙う。失敗(12)。7-3。
 3分 深谷 正智陣22mとゴールラインの中間やや左より。12がPGを狙い成功。6-7。
 このペナルティで正智12がチームとして同じ反則の繰り返しということでシンビン(7分)。
 
 深谷は攻め込むもラックから素早くボールが出せない。ノットリリースの反則をとられる。
 
 9分 正智 マイボールスクラムから、8がサイドを突破、そしてそのまま核となりモールを組み、押し込む。最後右サイドに5がトライ。10のゴールも決まり14-6。一人足りない正智が突き放す。

 再び攻め込む正智。とにかく5と8にボールを集めて突破させる。

 14分 正智 ゴール前に攻め込むも、グラウンディングならず、キャリーバック。スクラムから8がサイドを突きトライ。10番ゴール成功。21-6。

 ここから深谷は攻めるも、やはりラックを作ってしまった後の継続がうまくいかなかったり、ノックオンでチャンスを潰したりすることが続く。

 24分 深谷 もどかしい時間の続く中、正智に渡ったボールを12が絡んでノットリリースを勝ち取る。そこから8と交代で入った20福島(修)が大きくゲイン。ラックとなる。12→15→12とボールが渡り、再びラックから10が上げたショートパントに14が走りこんでトライ。12のゴールも決まり、13-21。

 そして正智は次のキックオフを失敗。センタースクラムとなる。深谷にまだ運があるかに思えたが、このボールを正智がターンオーバー。そこからラックを連取して深谷ゴール前に迫る。

 28分 正智  最後8が突破してトライを決める。10のゴールは失敗。26-13。

 ロスタイムは1分。キックオフから攻め込む深谷。敵陣で正智のペナルティを誘うも、そこからの攻撃で最後無理なショートパントで万事休す。タイムアップ。

 正智が無難な戦いで花園出場を決めた。

 別に外国人をどうこう今更言わないが…。別にたまたま突破役が外国人なだけで、同じような大きさの日本人を使えば同じことになる(大きさで言えば去年の仰星FW陣も相当すごい)。問題はそこではない。
 正智をずっと見ていて思うのが、「大人の真心」が足りないなあということだ。指導陣がどういうラグビーをさせてあげたいと思っているのかが全く伝わってこない。選手は一生懸命やっていると思う。それほどダーティーなラグビーではない。日本人FWもひたむきだし、いいチームではある。
 でもこれでは花園では勝てない、と思いたい。しかも、二回戦に進出したとしても、そこで既に伏見工と当たる。伏工に魂があるなら、この種のラグビーは打ち砕いてもらわないと日本ラグビーに未来はないかも…。  

 深谷は、私を虜にした展開ラグビーが影を潜めているのが残念である。簡単にラックにせずつないでいくラグビー、もう一度思い出してほしい。横田監督応援しています。頑張って!(浦和敗戦のショックで埼玉を生観戦することから脱落した人間の言うことではないが)
 
 テレビで見ると、深谷がそれなりに健闘しているように見えたこの試合、生観戦した弟によると、深谷はちょっと淡白だったとのこと。やはりテレビと生は相当違うのだなあと改めて認識した。この日は茨城決勝を見に行っていたから仕方ないのだが…(あの時期、一人で全てカバーするのは絶対的に無理)。それにしても、個人的に埼玉は関東の中では一番面白い。新人戦が待ち遠しい今日この頃である(まだ花園前…)。
 
 
by kefurug | 2007-12-26 17:21 | 花園予選'07

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